初恋の先で君を愛せたら

*色side*

11月2日。PM1:30。

待ち合わせの時間までまだ30分もあるけど、なんだかじっとしていられなくて。

けっきょく本屋で時間つぶし。

那徠くん、早く来てくれるといいんだけど…。


『11月2日、二時に防南駅北口の噴水前で!』


そのメールが届いたときは、本気で驚いちゃった。

だって那徠くん、あんまり会いたくないような感じだったから。


私はなぜか、どうしても那徠くんに会いたくて。

このチャンスを逃したら、もう一生那徠くんに会えないような気がして。

嫌われちゃうかもって思いながら強引に誘ってた。


そしたら突然、あのメールがきて。

那徠くんってばそれまでとは別人みたいになって、メールからだけでも、会うのをすっごく楽しみにしてるのがよくわかった。