初恋の先で君を愛せたら

一瞬、僕の気持ちが揺らぎそうになる。


渾身の力でその思いを抑えて、返信を送った。

subject;Re:Re:Re:
――――――――――――
ごめん。すごくうれしいん
だけど…。
やっぱり会えないよ…
   ----END----


それ以上、打てなかった。

打ってるうちに自分の気持ちに負けてしまいそうで…。



くやしい…。

くやしいよ…。

ずっと願っていたことがやっと叶おうとしているのに、もう僕にはそれは許されないんだ。


なんでだよ。

なんでなんだよ。

こんなことなら、ノートなんて送らなきゃよかった。

色ちゃんになんか出会わなければよかった。


こんなことを考えている自分にも、こんなことしかできない自分の体にも、めちゃくちゃ腹が立った。



気づいたら…泣いていた。