初恋の先で君を愛せたら

三ヶ月。


それが僕に残された時間。
短くなることはあっても、のびることはまずない。


抗がん剤でどんなに延命治療をしても、それはただの気休め。


だから僕は、僕の力が尽きるその瞬間まで、僕らしく生きようって決めたんだ。

母さんは大反対だったけど、父さんがなんとか説得してくれた。


僕は、猛勉強して入った高校をやめ、入院することもなくずっと家にいる。