折谷先輩はくるりと振り返り俺のおでこに一番フラグの先端をぶつけた。


「あんのなぁ、モノとか渡すとか、梨世はモノじゃねえっつうの!」


そして、少し進んだ。
その顔は凄い真剣で、でも少しあきれた顔。
…俺はそっぽ向いて、俯いた。


「それと。」








振り向いた、折谷先輩。






「梨世は、お前の手に負えるようなヤツじゃねえから、やめとけ!」






そして去ってった。








…先輩の顔を見て確信した。





最初から、俺の入る隙など…なかったんだ…―――



















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