「“もう一度あの日に戻るとしても同じ道選んでるんだろうな”っていう毎日をこの桜北高校で送りたいと思っています。名前は佐藤和宏です。よろしくお願いしますっ!」

そう言って、彼は満面の笑みを見せた。

その笑顔がなぜか頭から離れなくて…

他の人が自己紹介を続けているのにもかかわらず、あたし、ニ宮明音はずっと彼のことを考えていた。