テレビを付けたまま、ソファで眠りに着いた。


「き、美希!」


声を掛けられて、目が覚めた。


「ん…。」


目を開けると、勇士の顔が。


「勇士…夢…?」

「はぁ? 何寝ぼけてんだ。」


っておでこを小突かれた。


「テレビはぁ?」


あたしは眠い目を擦りながら聴いた。


「…サボった?」


あたしは目が点になった。


「…はぁ?」

「インフルって嘘ついて抜けて来た。」


って悪戯っぽく笑った。


おいおいおいおい!!!


「美希が寂しがってるだろうと思ってな。」


と手をポンッとあたしの頭に置いた。


「うっ…勇士ぃッ!!」


あたしは勇士に思わず抱き付いた。


「ぉわ!」

「本物だぁ!」


嬉しくて思わず目が潤んだ。


「どんだけ寂しがってたんだよ。」


って笑いながら抱きしめ返してくれた。


「こんだけだ!!!」


って2人で笑った。

幸せだなぁ。