『ゴメン、俺、付き合えない。』


とサラリと言った。


『え…。』

『んじゃ。』


と言って、俺は向きを変えた。


『ちょっとっ…待ってッ!』


そう声をかけられたけど、俺はシカトした。


その後、美希とは当然のように別れた。





…♪…♪…♪…





悪い事したって気はその時無かったけど…
今は後悔でいっぱいだ。


香奈と美希が一緒にいるところを見た時は、
本当に驚いた。


本人2人は覚えていないみたいだけど。



俺、ちゃんと嘘付けたかな。


”演技”だなんて…完全なる嘘。


本気だった。

勇士サンに美希の事聞いた途端、
頭で考えるよりも先に体が動いてた。

本気だった。


けど、勇士サンがちゃんと幸せにしてくれるみたいだし、

俺は安心して身を引けたんだ。



「幸せになんねぇとぶっ殺す。」



定番だな、このセリフも。


~♪

電話…。今かよ。


「もしもし、元哉です。」

『…久しぶりね。』