あたしは勇士と部屋に入った。

もちろん、あたしの部屋。


「で…何?」

「…あたしね、ちゃんとケジメ…つけたよ。」

「…。」


つらかった。

できる事ならケジメなんかつけたくなかった。


ズット、6人で…。


「そうか。」


勇士はあたしの頭にポンッと手を置いて


「ありがとな…。」


と言った。


「え…?」


”ありがとう”…?


「本当は、ケジメなんかつけたくなかったんだろ。」

「…うん。」

「なのに…ありがとな。」

「うん…。」


幸…せ…なのかな。


「ズット…大好きだよ…。」


そっと呟いた。

勇士はあたしの手を掴んで引き寄せると


「俺も。」


とあたしの耳元で囁いた。


「ん…うん…!」


あたしはそっと勇士の背中に腕を回した。


こうして、あたしたちはやっと…


カップルになれたんだ。