「史也。」


…ほぇ?


「史也?」

「史也。」


珍しい…。


「何しに行くの…?」

「…雑談。」

「は?」

「嘘。仕事。」

「仕事に何であたしが付いて行かなきゃいけないのよぉ。」


あたしはまたベッドに寝っ転がった。


「お前の初仕事だよ、初仕事!」

「えぇ~。何の仕事ぉ?」


今まで連絡も何も無かったくせに。

そんな話があるわけない!!


「PV撮影に向けての話し合い…らしい。」

「嘘だぁ。」

「嘘でもなんでもいいから早くしろ。」


めんどくさい…。


「起きれないー。」


うわぁ…まだ7:00!!


「じゃぁ起こしてやる。」


…やな予感。

裕介はあたしの上に跨った。


…跨ったぁ!?


「ちょっ…何!?//」

「目ぇ覚ましてやろーと思って。」

「もう覚めた!! 覚めたから退いてよ!!」

「へいへい。」


と裕介はベッドの端に腰かけた。

しっ…心臓持たない…っ!!!