「美希ぃい!!!」

「あ、あすかぁ!」


あすかは遠くから叫びながらダッシュしてくると、そのままあたしに抱き付いた。


「うぐぇっ!!」


首首ッ!!

息がっ!!!


「あたしね、本気で惚れちゃったぁ!」

「えぇ?」


誰に…?


「裕介クン最高ーッ!!」


ゆ…


「裕介ぇ!?」

「うん♪ さっきまで話してたんだけどねぇ、イイ奴だよねぇ!!」


ミーハーモードなあすか。

これはあゆかチャン(あすかの親)遺伝だな…。


「何気一途みたいだし!!」

「え…?」

「聞いちゃったんだ、裕介クンが美希に告った事…。」

「…。」


やっぱり…。


「大丈夫っ、あたしはそんな事で美希を嫌ったりしないし!

ライバルライバルっ☆」

「…ありがと。」


って!!!


「あたしは好きじゃっ…!!」


…ないのか…よく分かんないぃ…。

でも、大分絞り込んだ!!



…ありがと、体育祭。