史也までもが…離れて行ってしまった。


「皆ぁっ…。」


あたしは声をあげて泣いた。

なんで…皆あたしから離れて行っちゃうの?

なんであたしは1人になっちゃうの?


嫌…嫌だよ…!!!

誰かッ!!!


「美希。」


誰かの声がした。


「美希。」


あたしはこの声を知ってる。

でも…誰かが分からない。


「美希。」


誰……――?



…♪…♪…♪…





「北条ぉ!!!」

「っ!?」


先生の怒鳴り声で目が覚める。

ゆ…夢…。

よかった……――。


「お前は何をしてるんだ!!」

「すっスミマセンッ!!!」


あたしは勢いよく立ちあがった。


-クラッ…


「っ…。」


視界が…ぼやける…。

目まい…?


あたしはそのまま意識を失った。