「まっ待ってよ、愛莉! あたし…!」

「ゴメンね。」


愛莉はすっとあたしから離れていった。
でも、まだ遠くに…その姿は見える。

表情までは見えない。


「美希。」


バッと振り返ると、MILD4人…
裕介、勇士、櫂、千秋がいた。


「皆っ…。」

「俺らも…お前とはもういられない。」

「ゴメンねぇ…?」

「悪い…。」

「俺らも…もう限界なんだ。」


え?

なんでよ…。

ちょっと待ってよ…!!!

4人はすっとあたしから離れると、愛莉の側に寄った。


「ちょっとッ…待ってっ!!」

「美希…。」


はっとして、あたしはまた振り返った。


「史也っ…!!」


今度は史也がいた。

史也は…あたしの側にいてくれるよね?

いつも側にいてくれたもんね?


「ふみ「俺も…もう無理だ。」


史也はあたしの言葉を遮り言った。


「え…。」

「俺も…もう、お前には呆れた。」

「ッ…。」

「いい加減行動しろよ。」


…そうだね。

だけどッ!!


「…じゃぁな。」