わたしの名前は…


一体どのくらいの時間
私は
寝てしまっていたのだろう

ピヨ・ピヨ・ピヨ……

携帯が鳴る


夢か現実か
さだかでない意識の中
電話に出る


「はい…」

「もしもし?サキ?
ごめん、寝てたろ?
オレ。ナルセ。」

ん?
コウキの携帯。
2時半過ぎ…

「お前等なんかあった?
コウキすげぇ泥酔して
いきなり他の客にからんで、
追い出されて来たっつうの!」


ナルセ先輩が言うに――



コウキは私を送った後、
ナルセ先輩を呼び出した。

「おう、
女ひっかけに行くぞっ」

「サキに怒られるぞ?」

「うるせぇよ。
お前だって女いんのに遊んでんだろ」

と…。



コウキに聞いたことがある

ナルセ先輩は、
今の彼女と長く、
妊娠させ、
結婚を認めてもらうため
彼女の両親にあいさつに行った…

しかし、
その席で彼女が中絶を希望

親にも散々言われ
反対され

挙げ句、お腹の子の父親が、
自分ではなかったことを
後から知る…


彼女が就学のため
他県に行っている間に
浮気した相手の子だった


すでに別れていて、
ナルセ先輩の子と偽ろうとしたが、
罪悪感からかできず
本当のことを打ち明けた


ナルセ先輩は別れを切り出したが、
泣いて謝り続ける彼女に
愛しているがゆえ負けた…


ただ、ナルセ先輩のこころは、
その時から壊れ、
女遊びを始めた…

どうどうと女をつれこみ、
平気でやった話を彼女にする。

それを彼女は、


「キモチだけは
他の女に行かないでね…」

と、言うしかできない…




「どっちも、可哀相だよな…」

と、コウキは言っていた…