わたしの名前は…


処置室に私一人呼ばれた


コウキの顔をみたら
ただ、微笑み、うなづいて

「待ってるな。」

とだけ言った――



分娩台に乗せられ
点滴をされ、
声を出して数を数えるよう言われた。

初めての産婦人科、
初めての分娩台…
産むために
体験したかったなぁ…





怖かった…
でも、お腹の子はもっと
もっと恐いよな…

違うな…

恐いとかも感じることさえできずに殺されるのか…

私のが殺されちゃえばイイのに…




「1、2、3、4、5…」




涙が出てきて
声が出なかったりしながら何まで数えたか…

私は麻酔で眠り、
自分ばっかり痛みを感じず中絶を受けていた…