「明日、カナムと一緒に火葬場のそばまで届けに行くから、
ナルセ先輩、
持ってってくれる…?」
「あぁ…。
ありがとう…
じゃあ、明日…」
泣けなかった…。
実感が湧かないからか…
冷静に…
真っ白になった頭に、
言われる現実だけがすんなり入ってきて…。
人は不器用で、
思いと同じに動けない時もある。
でも、
思うとおり動こうとあがく格好悪さや
苦しさから、
逃げてはダメなんだ…
何にもしないで、
夢を叶えられないで、
死んでからじゃ、
後悔さえできない…
格好悪くても、
傷付いても、
後悔しても、いい。
何にもできないで、
何にもしないで、
死ぬなんて、
絶対嫌だ!!
私はカナムのとびきりの笑顔をポラロイドで撮り、
それを封筒に入れ…
そして…
ヒトシの携番の着信拒否を解除した―――


