わたしの名前は…




(入ってきたらもっと嫌われるでしょ…
バカなヒト…)



電話の先の私の顔は、
笑っていた…


私がただ、
“カレン”を抜け損ねたことに苛立っているうちに、
ヒトシはいろんな思いと葛藤していたかと思うと、
笑えた…



そして、何より、
ヒトシが
“サキ”と“カレン”に…
気付いてくれていた…



それが何だかうれしくて、笑顔になっていた…





「追っ掛けようと思ったら
なんと!靴ないじゃん!
何のイジメかと思ったよ。
でもさぁ、あるじゃん?
出てったはずのサキちゃんの靴がさぁ!」


履いていったな!
そうすぐ思った…

急いで追い掛けたくて
思わず他の男の靴じゃなく
そこにあったブーツを履いて出た…



「貸して!って…
聞こえねーよな(笑)」


(いっしょだ…)


「そしたらさぁ、
いたのよ、間抜けな美人が…
酔っ払って…」

(ヒトシのがかなり間抜けだったけど?)

「そしたらさぁ、
笑うのよ、
間抜けな美人がすげぇブサイクに!
かわいくってさぁ…
完璧やられた…
好き越えて、愛しちゃった…」




やっと見た…笑顔…

しかも最高の!


うれしかった…