ヒトシはあの日、
人数合わせに、
仕事が遅くなるのはもう解っていたのに、
無理矢理メンバーにされた。
遅れて行って、
みんなが狙いを決めてるところで、残った女なんて
どうせ…
行きたくなかった。
でも頭にくるから、
ヤレればいいや…
そう思って、現れた。
そしたら…
バックを持って、
もうキモチが合コンからいなくなってる…
目立つ女がいた…
どう見ても、人数でアブレた女じゃない…
この女も来たくなかった…
帰さない…
意地悪したくなった…。
見た目は良いし、
男が狙ってるのが明らかにその女…
なのに、
ずーっとつまらなさそうで
時々、男にたまらない笑顔をしてるけど、
フッとまた、
合コンにいないみたいな顔をする…
「もう、気になってさぁ。
次はどんな創り笑顔すんだろって…
おもしろくってさぁ…
あの時から…
サキちゃんをスキだったんだな…」
いろんな男に合わせて
いろんな創り顔するから、
俺には?って…
試したいのに…
何故か自分にはイライラで…
何でだろう?
帰るの止めたから?
嫌われた?って…
「いつの間にか、八つ当りで意地悪したのに、
ショックな俺がいてさ…」
絶対笑わせたい!
そう思い始めていた…
なのにまたいなくなる…
バックは置いて行ったけど…
「消えちゃいそう…
そう思ったら…
女子トイレまで気持ちは入るつもりで追っ掛けてた…」


