わたしの名前は…




私がカナムをジジ・ババの部屋から、自室に抱き抱え、戻っても
ヒトシの車はウチの前に止まっていた―――

私は窓からそれをチラッと見て、
カナムを腕枕し、寝た…



カナムが隣にいるのに
何も想わずに寝たのは、
あれが最初で最後…
だったかもしれない――。




次の日、予想どおり
ヒトシからも、
サトミからも電話が入った…

どちらにも出なかったが、
その次の日も、
その次の日も、
どちらからも電話が鳴り…




「うるさいよ!
カナム起きるよバカ!」

「ごめぇーん。
なんかこの間デートの邪魔して悪かったなぁと思って…」



わざとらしいサトミの電話というケンカをかってみた…

「思ってもないことよく言うよ…
で?何よ。」

「実はさぁ…
ヒトシ…
あぁ!でも言えない!」

「言えば?
Hしたんでしょ?で?
欲しいならくれるよ、あんなの。」

「え!ヒトシ、サキにヤッたの言ったの?!」

「言わないよ。他人だし。」

「じゃあ何で?
そうなのよ…
ヒトシの子なの…」