わたしの名前は…



私は完全に落ちていた…

カナムと私を受け入れようとするヒトシに…



カナムがいたって関係ないじゃん?

遊ぶだけの男とは明らかに違う、

ヒトシに―――




私はヒトシと逢う約束をした。

あの合コンで落とせなかったのはヒトシだけだから…

だから、
みんな落とす計画を全うするだけ…

と、理屈を自分に言い聞かせて―――。




なのに、約束した日、
サトミがあの件…
妊娠してるかも…のことで話したいと言いだした――


約束の時間は夜遅目…
それまでなら…と、
サトミと軽く飲みに行った…



しかし、サトミは

「まだ調べてないんだよね…
怖くてさぁ…
生理も来ないし…」



結局らちのあかない話で…



「今終わったぁ!
迎えに行くね。どこ?」

と、ヒトシから電話がきてしまった…



「今飲んでるから、店迎えに来て。
そんで、友達も乗せて家送ってくれる?」

「あいよ!O.K!」



プー・プー・プー…




「誰?彼氏できたの?」

「違う違う。
誰かは見たら解る。」



どうせまたサトミが
狙ったけど手に入らず、
子供がいるって教えたんだろうと思って、
どっちにも
誰といて、誰と逢うのか
わざと教えなかった。




プルルルル…

「着いたよー!」

ヒトシからの電話。



ココロの中の私は、
黒い矢印型のしっぽをフリながら
サトミを連れて外へ出た。





「あ…
ヒトシさんじゃん…
あぁ、そうなんだ…」

(そう。
みんな落としたの♪)

黒いしっぽが、ユラユラ―――




このときの私には
まだ、サトミがその時何を考えていたか
全く解らなかった―――