「カナム!」
アー、アー言って聞こえないようにしているカナムの手を、
私は耳から外した。
カナムにも、
どんなに小さくても憶えてほしい…
三つ子の魂―――
百まで―――
いい加減なオスに、
カナムはしたくない―――
「もし、
妊娠マジでしてたらどうするの?
産みたい?産まない?」
「産んでもいいけど相手がなんか…」
「産んでもいい?何ソレ?
産みたいか産みたくないか、
サトミの考えを聞いてんの!!
相手が何だって?!」
「まだ妊娠してるかも解んないし…
でも相手が何か好きな女、いるみたいなんだよね…」
「ったく…
何でそんな男とやるの!
好きな女他にいて、
サトミと寝るのは頭おかしいでしょ!!!」
どこの誰だか知らないけど
まったく、男なんて…
と、個人的な怒りも入っていた…
そんな男はママ、大嫌い!!
カナムはそんな男にならないで…
と、願いも入っていた…
サトミの妊娠が本当かも、
サトミの言う相手が誰か、
も知らないで説教していた―――


