わたしの名前は…


コウキの顔を見ないように…

反応がすぐ見えないように下を向いて
私は言った――

「サキねぇ、
もし受かったら推薦蹴って、その学校行くの…」

「ん、いんじゃね?」



「んー…良いんだけど、
あんまり良くないかも…」

「?意味分かんねぇ…
頭悪いから、はっきり言えよ!」



何か隠している。
きっと、コウキも気付いただろう…

きっと何を私が言い出すか不安だったろう…


「あのね…
受かったらだよ、
受かったら、東京行くの…」

「…は?!何で?
簡単に会えねーじゃん!」

「うん…だから良くないかもって――」

「良くねーよ!
何で!いいじゃん、
そばの学校行けよ!」

「でも、行きたいんだ…
遠恋は…コウキ、ムリだよね………?
浮気、しちゃうよね…」

「しねーよ!!!
バカじゃね!っお前、
オレがどんだけ―――」

「ホントに?」


「本当だよ、だけど…
本気で行く気かよ…」

力強く、大好きな腕で
抱き締めるコウキ――



「わかったよ…
待つよ…何年でも、待ってやるよ…」

コウキは
この時、どんな顔をしていたんだろう…



「ありがとう…
振られちゃうかと思ってたよ…
言い出せなくて、
黙っててごめんね…」

「振るわけないだろ?
こんなに愛してんのに
オレのが振られるかと思ったよ…
馬鹿野郎、
愛してる、サキ――」


「振るわけないじゃん!
愛してるよ、コウキ――」

どんなに離れていても、
コウキと私なら
『絶対大丈夫』だね――

私はずっと、
誰に何を言われても
そう、言ってたんだよ、コウキ―――




それから2週間後
合格発表…