(どうしよっかなぁ…
酔った勢いで、ベタベタして落とそっかなぁ?)
フラフラした足に、
明らかに大きい靴を履いて
トイレの行き帰り
そんなことを考えながら歩いていた…
「おいおい!
サキちゃんかぁ!
それ、俺の!
トイレ行こうとしたらなくてびっくり(笑)!」
「あ…
ごめん…ブーツ履くの面倒くさくて…」
「あっはは!
おもしれぇー(笑)!
似合わねっ!
でもサキちゃんでよかったぁ!」
…ヒトシの靴、だった。
「でも…」
「え?何?」
「え…
ヒトシも…
似合わなっ…」
ヒトシは靴がなくて…
私が一瞬履こうと出した、私のブーツを…
履いて?いた…
スーツ姿に…
あまりにも滑稽な格好の2人…
笑えた。
もう、“カレン”をすっかり忘れて、私は笑っていた―――


