わたしの名前は…





「ねぇ…サキぃ!
お願い!今日だけは出て!
どうしてもサキいなきゃやらないって聞かないの!
おねがぁーい!」



仕事帰りにサトミに捕まった…



「じゃあ
やんなきゃいいじゃん。
私はもうやめたの!!
カナムを淋しい思いさせたくないから。」


「あー!お願いだってぇ!
もう最後、ねっ!」

「帰られないじゃん、離してよ。」

「ダメ!今日はマジダメ!
最後ぉ!ねぇってばぁ!」



どこまでもしつこくひっついて来るサトミ…

今日はいつもとは違う、
チャラチャラしてない男、だとか…



このしつこさは、
はなから狙った相手が来るのか?



(帰られない…
もうはなしてよぉ!!!)


「サキいなくて最近いい男来ないの!
お願いたすけて!」



(あんたのいい男って顔ばっかりじゃん…
あー、しつこい!!)




「んあ゙ぁ!!わかったよ!!
行くから離して!!」





行ってまたみんな落としてやる。

落としてすぐ帰ってやる!

やっぱり私はいないほうがいいとまた思えばいい。



「やったぁ!6時ね!!」




みんな落としてやる…

あんたのお目当ても

みんな、みんな…




ナメんなよ、“カレン”を…

カレンの見納めだ!






あまりにしつこいわ、
合コンに執着してるのが情けないわで、

完璧頭にきていた…


私は美容院へ行き、
ヘアセットしてもらい、
完全に戦闘態勢…

出勤前のキャバ嬢より、気合い十分。


表面は合コン仕様、中身はカレン。

最後のカレンのお仕事。


オスもメスも、
みんなどん底に落としてやる―――