待った。
それでもコウキはカナムのために、帰ってくる…
そう信じて…
夜勤に向かう深夜0時…
そのギリギリまで―――
なのに車が私たちのアパートの前で停まることはなかった…
(もう行かなきゃなのに…
何考えてんの、コウキは!
カナムどうしよう…)
私はコウキに電話した…
またうるさがられるのは覚悟。
それどころじゃない。
カナムをひとり置いては行けないでしょ。
プルルルルル…プルルルルル…
(早く出てよ!)
しかし…
プルル…プー、プー、プー…
繋がらない…
っていうか、切った!
何度かけても同じ…
挙げ句…
オキャクサマノオカケニナッタデンワハ、
ゲンザイ、デンパノトドカナイトコロニアルカ
デンゲンガハイッテイナイタメ…
電源が切られた―――


