わたしの名前は…




ナンバープレートも見た。

間違いなくコウキの車…

なのに、
できればそれさえ見間違いで、
コウキの車が家にあれば…
いいのに…

なんて…





コウキの家に、

もちろんコウキの車はなかった。


夜遅くまで飲み歩く
コウキ、イツキ兄弟のいるこの家は、
鍵がかかっていない…




「お邪魔します…」




全身心臓かの様に、
自分の体ではないかの様にガタガタ震える…





(コウキ。コウキ…)





静かな家の中―――

ゆっくりとコウキの部屋のドアを開けた―――