「え?…
何で…
何でよ!何でよ!
ねぇ!コウキぃ!!」
コウキの車の向かった所、
それは
コウキの家ではなく…
ラブホテル…
だった―――
もう何をどう考えていいのか―――
見たものを、
見た事実を、
受け入れられないのに…
どう、
自分に言い聞かせたらいいのか、
どう言い聞かせたら
今見たものをハッピーエンドにできるのか…
頭がおかしくなっていた。
違う。違う。
手も足もガタガタと震えていた…
アクセルを踏めないほど
ガタガタと…
違う。違う。
何が?
違う。違う。
コウキじゃない。
きっと誰かに車を貸したんだ!
そうだ、きっとそうだ!
コウキはきっと部屋で寝てるよ、
きっとそうだ!
言い聞かせているのに、
とまらない震え…
必死で足に力を入れ、
必死でハンドルを握り、
私は車を走らせた…
コウキの家へと…
コウキがいる部屋へと…
いるよ。
寝てるよ。
そう必死に言い聞かせて…


