もとに戻ると、
医師が結果を話しだした。
「やっぱり、
お察しのとおり
流産ですね…
薬を飲んでいたからか
内膜が厚かったんでしょう、大量出血したのは。」
「そうですか…
このまま様子見ていいんでしょうか?」
「そうですね。
普通であれば妊娠に気付かずに少し遅れた生理だと思っていておかしくない週数ですし、
気付いたから自然流産と診断名が付くくらいのものです。」
自然流産…
流産…
赤ちゃんが見えない…
はっきりとそう言われると受け入れも何もない…
それが事実――
もう、
私のなかに、
赤ちゃんはいない―――
私の子宮は何の為にあるのか…
こどもを殺すためか?
私の顔を見て
医師が言った…
「赤ちゃんは、
今は生まれるべきじゃない、
生まれちゃいけない、
そう、自分で判断したんだ。
誰のせいでもない。
君を守るために、
自分で判断した、
君に似たいい子だろ?」
何を医師が言いたいのか、
その時はなんとなくしか解らなかった。
性病疑惑から
私をみてきた医師…
きっと、
これがコウキと私を見通した、
私に対する忠告
だったのかもしれない――


