ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…
「サキ?サキ!?
ゆっくり息しなさい!!
ゆっくり…
あんたの気持ちは分かったから!
ゆっくり息しなさい!!」
過換気―――
初めてなった…
「お願い…
殺さないで…
お願いします…」
「分かった、
分かったから、 落ち着いて、サキ…
病院も予約しないから、ね?――」
私の取り乱しように、
さすがの母も慌てていた…
あのまま過換気で、
誰もいない部屋で、
Jr.とふたり、
倒れていたら…
時々、思い出すと、
怖くなる…
子供を殺しているくせに
なんて私は命根性が汚いんだろう…
昔は簡単に死にたいとか口にしていた。
実際は死ぬ気なんてないけど、
何か嫌なことがあると
現実逃避したくなって…
自分を楽にする魔法の言葉みたいに、
安易に使っていた…
今は考えられない。
今はどんなに
命根性が汚いと言われても構わない、
死にたくない。
親になったから、
この子の為に
1分1秒でも、
元気に生きていたい…
そう思えるようになったから…


