わたしの名前は…


すごい爆弾を
投下したつもりだった。

なのに、全く、
どの爆弾にもびくともしない母…

逆に打ち返された。

そんな返り玉をくらった鳩は…



やっぱり、
母の子だった…

返り玉をくわえたまま、
コウキへ向かった。


「親に言ったよ。
前堕ろしたのも言った。
コウキはどう思ってるのか聞かれた。
どうなの!?コウキ!」


コウキさえイエスなら、
何も問題ない。

問題は山積みなのに、
そんな感じだった。



「オレは…
オレも殺したくはないよ。
でも…
やっぱ、学校ちゃんと卒業しろよ。」



あんなに前は
学校なんか行くなみたいに言った人が…

明らかに、
私が産むことを
何かのせいにして
拒んでいる―――


「何で産めって言ってくれないの…
何から逃げてんの?!」

「…逃げてなんか!
ただ…
お前、
前産めって言ったのに堕ろしただろっ!!!」


急にキレだすコウキ――

「何それ!コウキは私が殺したってずっと思ってたの?!
ひどい…
ひどいよコウキっ!!」

「そうだよ!
お前が学校選んで殺したんだろ!
何で今度は産むんだよ!
他の男の、子だからかっ!!」

「な…」



言葉が出なかった…

浮気すると、
こんなに人のことまで疑うものなのか―――

この状況で、
コウキのこの言葉は
あまりにも汚すぎて、
汚れ過ぎていて――


人間と話している気になれない――

そんな絶望感に
私は落ちていった…





いらない…
私たちに、
私と私の子に、
このヒトはいらない――




それは、
私とあの子の、
直感だったのだろう―――