わたしの名前は…


「何笑ってんだよ!
やっぱりウソとか言うなよ。」


「言わないよ。
ホントだよ。
サキ、産むから。
コウキの子だから、
だから産むから―――」



「悪かった…ごめん。
信じるよ。
でも、産むって、
お前、学校どうすんだよ。」

「休学できると思うから…
ギリギリまで行って、休学する。」



「本気なんだな…
解った…
でも、
サキの親が反対するだろ?」

「するだろうね、普通…
でも、子供は殺したらもう戻らないけど、
学校はやり直しできるでしょ?」

「そうだけど…
反対されるの嫌だな…
ただでオレ、あんまよく言われねーのに、
学生のお前を妊娠させたなんて、すげぇ言われるよな…」

「だから?
言われるのは当然。
でも、
分かってもらうよ…
とりあえず、サキが自分で話すよ。」

「ああ…
でも…やっぱり…」




顔が見えない電話。

でも、コウキが何を言いたいのか伝わる…

かなり困った顔をしている

前みたいに、
私から堕ろすと言うのを待っている…


そんな言い方だった――