わたしの名前は…



「コウキと私の子…
産んじゃダメ?―――」


いるの、ここに―――



「サキ?
マジ?本当の話してるのか?」



コウキの声のトーンが変わる―――

「うそとか言ったら殴るぞ!?」

「いいよ、本当だもん…」

「………。
だってお前、妊娠できないって、
アレがウソか?」

「違うよ!
そんなウソついてどうすんのよ…
どっちも本当だもん!」


「だっていつ妊娠すんだよ。
薬飲んでたろ!?
中出しもしてねーのに…
まさか部屋に男連れ込んだん――」

「バカコウキ!!!
コウキと私の子だって言ってんでしょ!
信じないならもういいよ!
私一人で産むもん!!!」


プープープー…





「ひどい―――」

あまりにも悲しくて、
頭に来て、
私は電話を切った…




「ごめんね、Jr.…
パパとママケンカして…
お風呂入ろうね…」




コウキの理解が現実に追いついていない、
それは解る

自分が他の女と寝たのを
私が知っているから、
私が一人暮らしして、
私も他の男とするかも…

その不安がコウキにはあるから、
私の一人暮らしに反対した

だから、疑うのも、
納得いかないけど
解る…


薬を飲んでいた私として、
膣外射精して、
妊娠するわけがない!

と、思ってしまうのも
私もはじめ信じられなかったから、
解る。



でも、
信じて、
喜んでほしかった。

あの時みたいに、
私が産まないって言っても
産めって言ってほしかった―――





シャワー中、
何度も何度も携帯が鳴っていた。