わたしの名前は…







産もう。
もう殺さない。

学校はきっと休学できる…

だってクラスの大半は結婚してる人。
その人達が妊娠したらどうするの。

絶対休学できるはずだ!

産もう。



「Jr.ちゃんと産むからね。
お母さんが、絶対守ってみせるから!」





そう決めたら、
まだ何もしていないのに、
産めるうれしさで一気にハッピーモード。



静かさは変わらないのに、
この部屋に一人じゃない楽しさまで湧いてきた。




「よし、お金貯めなくちゃ!
明日バイト探しするぞ!」

何も問題は解決していないのに、

何も怖くない、
何でもできる。

そんな気分だった…


学校はまだ
妊娠していても、特に害のない授業。

もう少しでゴールデンウイークだし、帰って親を説得しよう。


「母は強し!」



よし、お風呂入って
ゆっくりコウキに電話しよ!

「パパ喜ぶぞー、Jr.!」

と、お風呂へ
向かおうとした瞬間、
コウキから電話が来た…



「あ、いい加減登録しなおさなきゃ。
パパ聞こえたのかな?!
タイミングいいねぇ、
ね、Jr.!」



あれからコウキの携帯番号は、登録から削除したままだった…