その夜、
コウキは私を抱いた
今までにない程の愛で―――
静かに、静かに、
全身にやさしいキスをして――
ごめんね…
何も言わないキスが
そう言っているかのようにひふから伝わる――
ごめんね。
ごめんね。
ごめんね。
苦しいほどに―――
「もう治ったからさ…
サキの中に入りたい―――」
「うん――」
静かな夜…
償うような愛…
直に感じる
コウキの体温…
避妊を忘れたわけじゃない…
そうしたかった…
知らない誰かから
コウキを取り戻したい…
ただ触れ合うだけで幸せで、
じゃれあう猫のように
ただ、
笑って抱き合っていた
あの頃に戻りたい―――
カラダもココロも
裸だったあの頃に…


