わたしの名前は…


3月4日…
卒業式…



笑顔と涙があふれる体育館…



都内に残るヒト、
地元に帰るヒト、
一気に静かになる寮の夜…



明日はJr.を
…殺した日―――







付けろと言われた基礎体温表

私はここを卒業したら、
あなたに
また来てもらえるカラダだろうか…




水子参りに行けないかわり、

あなたに来てもらえることを願って、
明日産婦人科を受診しよう…






私は基礎体温表を抱いて眠った―――



そうしたら、
なぜかコウキが
近くの公園で妊娠しているヒトといた…

哀しくて、
必死に責めよる私に、




「もう別れよう。
好きじゃなくなった。」


と、冷たい目でコウキが言って、
2人はいなくなった…



泣いて、
泣き叫んで――

眼が覚めた―――



夢だ…



分かったのに、
哀しくて涙が止められなかった…





3月5日の朝だった…


ルームメイトに気付かれないように、
声を殺すように布団に潜り、

体温計をくわえながら
泣いた。



もう、
夢のせいで泣いているのか何なのか…

訳が分からないほど泣いた。



泣きたかったんだ、
私…






36.52℃…

基礎体温表を付ける…

涙を拭きながら思った…



Jr.が泣けって、
泣くきっかけをくれたんじゃないかと…


自力で涙もコントロールできない…





Jr.がいた、
今は空っぽのおなかを触った…





ここに、

帰ってきてね―――