〜かもしれない…
という希望は、
あくまで理想が入る…
〜なんだ。
と言い切れる、
そんな恋をしてみたい。
私の理想は、理想のまま。
総ては、
結果がみえている理想という妄想…
「男なんて――」
イツキ先輩の言葉が、正しいとは思わない。
ないもの程求めてしまう…
そのカタチが、
浮気である必要はないけれど、
そのキモチは解らなくはない。
女だって―――
ないものは、欲しい。
でも、今あるものを
失ってもいいか、否か…
それで歯止めがきくか、
否か―――
その感情に、
男女の差は関係ない…
と、思う…
今なら…ね…
もうすぐ春休み。
何事もなかったように、
平和にバカップルな私たち。
でも、
まだねぇ、
私、
認知症じゃないんだから…
あったことをなかったことに…
嫌なことは忘れました!
なぁんてワケにはいかないんだよ、コウキ…
これが
ナルセ先輩の言う
泣くぞの意味か――
楽しい話をすればする程、
「愛してる」
と、言われれば言われるほど、
心臓がエグラレルような苦しさ…
楽しい、幸せ、
そう感じてるのは、
また自分だけじゃないか?
前だってそうだったのに、
知らないところで、裏切られてた…
消えない記憶―――
口はコウキの話す内容に合っているのに、
顔が、こころが、
笑えていない―――
遠恋。電話。
私の顔とこころを隠すには、
ちょうどいい環境かもね。
ひとつだけ隠せなかったこと…
コウキの
「愛してる」
に、素直に
「愛してる」
を、返せなかったこと。
周りに誰かがいるからじゃない。
照れているからじゃない。
そういうことにしていただけ…
仕方なく、促されて言う
「コウキ、
私は、愛してるよ―――」


