わたしの名前は…




「ナルセに今怒られてさ…
ちゃんと自分で電話して
ちゃんと振られろって…
サキは一人で
悩んで、決めて、
泣いてるんだって…」




ナルセ先輩…




「振られるんなら
ちゃんと文句言わせて、振られろって…
オレ、振られたくない。
別れたくない。
もう、お前泣かせないから信じてくれないか…」




信じる―――
それは無理だよ…



今のあなたの
何を信じろというの?



信じていたかった、
悪あがきでも否定し通してほしい



「嘘は…
ばれちゃ駄目だよ…
嘘は
ちゃんとつき通してよ…」


私は何をしたいのか…




「あぁ、ごめんな…」

「ごめんなじゃ、
嘘認めてんじゃん…」




何がしたいのか、
コウキに何を言わせたいのか…




惨めだ…



ひとつしかない答えを知っているのに、
どうしようというのか――




自分でさえ、
自分のしたいことが、
してほしいことが、
解らない―――




涙が出る…

こころも
あたまもカラッポ…


コウキの言葉が
どこにも響かない――







「あ゙ぁー!代われ!!」