いちごとへび



『あら、南海高校の方々ね?
どうかなさったの?』


「あの一番背の高い人、ご覧になって?
とても素敵なお顔なの!」


みりさの興奮ぶりに驚きつつも、もう一度彼らを見る。


一番背の高い人……


『あ!!!!!!!』


あの人は………

―――――……


「おい、大丈夫か?」


そう言った彼の顔と重なる。


『前からお礼がしたいと思ってましたのに……
こんな近くにいらしたのですね!』


そう言う私を不思議そうにみりさは見る。