あたしは、炭酸の林檎をゴクンと飲み干した。

目に見えないものを綴り続け、頭から思い切り水をかぶった。

甘酸っぱい味のする炭酸水が身体の下へと移動するのが面白くて。君を想っても、ダメ。
何をしても、ダメ。



なら、勝負しようじゃないか。



「あたしは、ハート」


「俺は、スペード」


そしてあたし達は勝負をした。