次の記憶は幼稚園の頃だと思う。


弟の病気でアタシは母方の祖母の家に預けられていた。たまに家に帰る日が来ると帰りたく無い!!と言っていたと祖母に聞いた。



何故帰りたく無いの?と祖母が優しく尋ねるとお父さんが嫌いだから…


答えていたと思う。父親と呼べるか解らない父親だが。仕事もしないで毎日家にいたと思われる。


父親は俗に言うヤクザだと思われる。まぁ“元”が付くだろうが。何しろ刺青そして右手の小指が無い。



幼い時から見慣れていたので小指が無いのか当たり前だと感じていたのかも。


幼稚園の先生が突然歩けなくなったアタシをお見舞いにいらした時も家にいて病気のふりをしていた。


どうしてか不明だが歩く事も立つ事も出来なくなった。一か月位だろうか?定かではないが歩けなくなった。



自分自身の憶測ではあるが殴られたのかと思われる。本当によく殴られた。今でも誰が殴る格好をしても怖い。