アタシ



最近なんか



メイクのり



悪いなぁ…








「アキちゃん
 性悪なんでしょ?」



「は?」



「だから!

 桃谷から
 聞いたでしょ?!

 アキちゃんは

 真白が嫌いで

 真白が桃谷を好きな事
 知ってたから

 桃谷と付き合って

 あんたを傷つけてるって!」










・・・なに?





...なにそれ







アタシ



桃谷から




そんなはなし




一度も


されてないよ





なんで?







どうして?








じゃあ




桃谷の彼女は





アタシが



嫌いだっただけで




桃谷のこと




真剣に



好きじゃないの?









「...知らない」



「は?

 …だって桃谷ッ」







桃谷




そう


言い放った


渚は




動きが



ピタっと



止まった







「何?」




「...桃谷」








人差指で



ドアの


向こうにいた



彼を指す







アタシは




意味が


わかんなくって





何も


聞かなかった


ことにした








「...どうして?」