約2時間かかり、無事火事は消火した。



不幸中の幸いというか、屋敷の被害は大体、屋敷全体の半分が焼け落ちた程度。



しかし、当然、消火の後だから、屋敷の中は、水浸し。



そんな屋敷の中で、どうにか被害が及ばなかった一番端の部屋で私と組長と真木ヒナタは、執事の前に正座している。



時刻は、深夜0時を回ろうとしていた。



「・・・・・とりあえず、状況を説明していただけますか?」



正座した私達の前でイスに座っていた執事が、何故か笑顔を浮かべながら聞いた。



あくまで、表現上の笑顔というだけだが。



当然、目は、一切、笑っていない。



「・・・・屋敷に火がついて燃えた。」



組長が、執事の問いに答えた。