やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】



「・・・・・・やっぱり、いらない。」



真木ヒナタの表情を見た組長が、急に意見を変えた。



「何だよ!せっかく、大和のために持って来てやったんだぞ!食えよ!!」



真木ヒナタが、お皿のカタツムリを持って、無理やり、組長の口に押し込もうと組長に掴みかかった。



「嫌だよ!誰が食うか!!」



組長も必死に真木ヒナタに抵抗する。



庭で泥だらけになりながら、取っ組み合う組長と真木ヒナタ。



「まったく組長も真木さんも子供なんだから。」



何故か、取っ組み合う組長と真木ヒナタを見つめて、余裕の笑みを浮かべているポチ。



ポチが、しゃべった瞬間、組長と真木ヒナタが、殴り合いをやめた。



そして、組長と真木ヒナタは、目配せをすると、組長が、ポチを背中から腕を掴んで動けないようにした。



「な、何ですか?」



ポチは、組長に背中から掴まれて、まったく動けない状況。



ポチの表情から余裕が消えた。



真木ヒナタは、新たに真木ヒナタが持ってきたお皿の中からひとつカタツムリを持つと、動けないポチの口に突っ込んだ。



「か、殻ごとはやめてくださいよ~・・・・・あれ?何か・・・・ネバネバするんですけど?」



ポチが口を開けると、そこには、ポチの舌の上をはいずるカタツムリがいた。



気持ち悪くて、目を逸らす私。