「庭にいたカタツムリだけど?」
まったく悪気のない真木ヒナタの笑顔。
「あれ~!ポチ、ひとりでいいもん食べてるじゃん!」
ポチの横で羨ましそうにカタツムリの焼いたものを眺めている組長の声が聞こえてきた。
急いで、組長の所に向う私。
「く、組長、ちょ、ちょっとこちらに!」
どうにかポチのところから引き離そうとする私。
「え~何だよ!俺もエスカルゴ食べたいよ~!」
ポチの横で駄々をこねる組長。
「だ、ダメですよ。あれは、ポチさんのカタツム・・・エスカルゴなんですから。」
どうにか組長に言い聞かせようとするが、組長は、その場を離れようとしない。
(まったく、誰のためを思って言ってると思ってんだろ~)
私は、言う事を聞いてくれない組長に少しイライラする。
「小夜、まぁいいじゃないか。そんなに食べたいなら、まだ、ここにあるから、大和も食べていいぞ。」
そこにもう一皿持った真木ヒナタが現れた。
その真木ヒナタの顔には、悪魔の笑みが浮かんでいた。


