やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】



「これ・・・・・余った料理・・・・入れて・・・・帰る・・・・・小夜・・・・・・喜ぶ・・・・。」



笑顔の熊さん。



「く、熊さん、さすがに、高級フレンチにタッパは、・・・・勘弁していただけませんか?」



執事が苦笑いを浮かべて言った。



「熊さん、私、お土産いらないから、楽しんできて。」



私も、苦笑いを浮かべて、熊さんから、タッパを受け取った。



「・・・・わかった・・・・・・それ・・なら・・・・・俺・・・・料理・・・味・・・再現・・・する。」



残念そうにタッパを私に渡した後でつぶやく熊さん。



「楽しみにしてるね。」



私は、熊さんに微笑んだ。



「う・・・ん・・・いってきます。」



熊さんと執事は、高級フレンチへと出かけて行った。