「・・・・?どうしたんですか、あの二人は?」 執事が、残った私に聞いた。 「い、いえ。たいしたことではありません。」 私は、苦笑いを浮かべて答えた。 (相手が、熊さんじゃ、何も言えないよ・・・・。) 私は、仕方なく、龍一さんとのディナーを諦めた。 「それでは、早速、熊さんに言いに行きましょう。」 執事は、少しうれしそうに、厨房の方向へと歩いていった。