やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】



「・・・・?どうしたんですか、あの二人は?」



執事が、残った私に聞いた。



「い、いえ。たいしたことではありません。」



私は、苦笑いを浮かべて答えた。



(相手が、熊さんじゃ、何も言えないよ・・・・。)



私は、仕方なく、龍一さんとのディナーを諦めた。



「それでは、早速、熊さんに言いに行きましょう。」



執事は、少しうれしそうに、厨房の方向へと歩いていった。