「おい!龍一、それで、誰と行くんだよ?」
真木ヒナタが、組長と共に執事に詰め寄る。
「誰と?・・・そうですね・・・・」
執事の次の言葉に私と真木ヒナタと組長は、息をのんで注目した。
「・・・・このレストラン、熊さんが行ってみたいって言ってましたので、熊さんと行きましょう。」
執事は、思い出したように言った。
「く、熊さん?」
私と真木ヒナタと組長は、思いっきり、肩を落とす。
「どうかしましたか?」
その私達の様子に執事が、声をかける。
「いや、何でもないよ。」
真木ヒナタと組長は、そう言うと、スゴスゴとどこかに歩いて行った。


