「朝食できましたよ~。」
ポチが声を掛けてきた。
「おう、ちょうど良かった。」
組長が返事をして、私と組長は、お風呂場から台所のテーブルに向った。
組長の背中に背負われた美奈は、まだ、ぐっすりと眠っていた。
私と組長が、すでにポチ、サブ、真木ヒナタの座っているテーブルについた。
「よし、みんなついたな。とりあえず、朝の労働ご苦労さん。今までは、小夜ひとりに押し付けていたけど、今からは、みんなで協力して頑張ろう!」
「はいッ!」
組長の言葉に、ポチ、サブが返事をした。
「小夜、何かあるか?」
組長が私を見る。
「えっ、・・・・・あの~・・・・本当にありがとうございます。皆さんが、労働する姿を見て、私、本当にうれしかったです。・・・ポチさんは、料理作ってくれるし、サブさんは、トイレ掃除してくれるし、組長は、お風呂掃除してくれるし、真木さんは・・・・・・・・・真木さんは、何してたんですか?」
私は、真木ヒナタを見た。
「味見してたんだよ。」
笑顔で答える真木ヒナタ。
「味見?」
「ああ、ポチが作ったものを安全かどうかの味見!」
自信満々の真木ヒナタ。


