「トイレの掃除終わりました。」
その時、トイレからサブが出てきた。
「あっ、サブさん、こんな朝早くから、トイレ掃除してたんですか?」
サブを見る私。
「おはよう、小夜。そうなんだ。組長も美奈ちゃん背負ってお風呂掃除してるし、俺もやらないと。」
サブが、恥ずかしそうに言った。
「組長も?」
私が、お風呂場を開けると、そこには、美奈を背中に背負って、器用にお風呂掃除している組長の姿があった。
「おっ、起きたか、小夜、おはよう。」
組長が、私に気づき、挨拶をした。
「・・・・・おはようございます、組長。」
私は、その姿に驚きながら、挨拶を返した。
「な、何で組長が、お風呂掃除してるんですか?」
私は、組長に尋ねた。
「えっ、それは、小夜にばかり迷惑をかけちゃいけないっていうんで、昨日の夜、みんなで話したんだよ。」
恥ずかしそうにハニカミながら答える組長。
「私が寝た後で、そんなことがあったんですか・・・。」
私は、驚いた表情で組長を見た。


