やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】





翌朝、私は、目を覚ますと、部屋の中からは、様々な音が、すでに聞こえてきていた。



押入れを出ると、すでに、部屋の布団はたたまれて、綺麗に整頓されていた。



「な、何が起こったの?」



私は、驚いて、台所へ行くと、そこには、料理をしているポチとテーブルで何かを食べている真木ヒナタがいた。



「ポチさん、何をしてるんですか?」



私は、とりあえず、ポチに話しかける。



「あ、小夜姉さん、おはようございます。ちょっと味見してもらえますか?」



ポチは作っていた味噌汁を少し小皿にすくって、私に渡した。



「えっ?あ、はい。」



私は、小皿を受け取り、口に運ぶ。



「どうですか?」



ポチが私を見た。



「・・・・美味しいです。」



私は、素直に答えた。



「そうですか。それは良かった。」



そう言って、再び、料理へと戻るポチ。



手際よく、料理を進めて行く。