『起きてください。』

「…起きるよ。」

昨日の疲れで私は時間が来たのにも関わらず、眠りこけていた。

また仕事だ。
私の反抗は認められなかったのだ。

私はため息を付いて起きた。


まだ頭がぼうっとする。

耳元でささやくような声が聞こえる。

『決して父を恨まないように。
いろんな意味で、お嬢さんの望みは叶ったのですよ?
では、また会う日までご無事で。』

tututu―。

電話機の切れる音。

なんなんだ。

私は目をこすった。


「ここはどこだ?」


断じて、私の部屋じゃない。